メンタル限界ADHD人間のなんでもごちゃまぜ日記

メンタル限界ADHD人間によるどうでもいいブログ

自分を救った言葉

Choromeです。

ペルソナ3が明日発売でまた更新しなくなると思うので二日連続の投稿です。

 

 

 

発達障害精神障害を持つ人は往々にして病みやすい。

なにかにつけて失敗談が多いし、何年も前のトラウマがなんの前触れもなく急に蘇ってくることもある。

我々の生活はメンタルヘルスとの戦いでもあるのだ。

 

今でこそ少しずつ安定した生活ができてきたが、Choromeも例に漏れず精神的にとてもつらい時期があった。

今回は自分が救われた、とある言葉を紹介しようと思う。

 

 

前職で職場から干され、社内ニートをしていたころ。

ちょうど新型コロナウイルスが日本でも猛威を振るっており、勤めていた会社も原則出社禁止となった。

 

強制リモートワークに切り替わったことが自分にとっては大きなきっかけとなった。

 

当時、ほぼ完全に干されかけてはいたものの雑用程度の作業ならば任されることがあった。

雑用とは言ってもガッツリIT系の仕事である。

専門知識がないと対応できないが社内マニュアルなどが一切なく、わからないことはすべて社内の有識者に聞かなければならない。

 

対面であれば、たとえ相手に迷惑をかけることになろうともわかるまで質問できる。

画面やソースコードを見せながら聞けるのも疑問点を伝えやすくなる。

 

だがリモートワークでチャットのみのやりとりになるとそうはいかない。

質問をするにしても前提部分(何をどうしたいのか、どこまで進んだのか、どこまでなら理解しているのかといった部分)から文字に起こし、画面やソースコードが記された部分のスクリーンショットを用意して該当部分がわかりやすくなるよう画像を加工し目印をつける。

 

そこまでしてようやく質問の準備が整うわけだが、Choromeが勤めていた会社はどの部署も常に激務だった。

スキルも経験もない、なんなら無能すぎて干されてしまっている若手の質問に答えているヒマなどない。

もちろんチャットアプリでの通話など論外である。

 

必死に準備をしてようやく送信した数分後、先輩からの返事は

「忙しいのでこちらに聞かないでください」

というものだった。

 

たまらず上司に泣きつく。

このままでは作業が進みません。2分でいいから時間をくれませんか。

しかし上司からの返事も似たようなものだった。

「みんな忙しいんです。人に聞かずに自分でなんとかしなさい。それでできないなら向いていないということです」

 

リモートワーク中はこのような状況が続いた。

 

 

ここまで書いておいてなんだが、誤解してほしくないのは "スキルや知識が最低限の仕事をこなすうえでの最低限の水準すら満たしていない" ためにこのようなことが起きているのであって、決して会社が若手の育成を放棄しているというわけではないという点である。

事実、Chorome以外の同期や後輩たちは着実に成果を積み上げており上層部からの評判は上々だった。

 

 

仕事が一切進まず、そのたびに向いていないだのもうやめたほうがいいだのと厳しい言葉を浴びせられてメンタルがやられていたが、一人暮らしだったため相談できる人もおらず不要不急の外出も自粛ムードのなか、たった一人で部屋にこもる日々。

 

なぜ自分だけがこんなにポンコツなんだろう。

なぜ努力しても結果が出ないんだろう。

なぜ気持ちに身体がついてこないんだろう。

なぜこんなに簡単な仕事すらもまともにできないんだろう。

なぜなぜなぜ……

自分を責め続けた。

 

失恋も重なり公私共にめちゃくちゃになった生活のなかでメンタルが限界を迎えるのは一瞬だった。

 

食事も風呂も仕事も趣味も、すべてが億劫になった。

気づけば仕事中だろうが休日だろうが一日中寝て過ごしていた。

目が覚めても何もする気が起きず、鉛のように重く感じる自分の身体を動かせるだけの体力も気力もなくなっていた。

 

出社していた頃は出かけるついでにやっていたゴミ出しもできなくなり、6畳ほどの狭い部屋はすぐにゴミ屋敷になった。

 

大量のゴミに囲まれながら"もう生きていたくない"と思った。

息をするだけで激しく疲れるような気がする。

何もうまくいかない、楽しいことなんてひとつもない、なぜこんなにも苦しまなくてはいけないのか。

"死にたい "ではなく"生きていたくない" というのがいちばん近い感覚だった。

 

連絡が取れないことで心配した両親が合鍵で部屋に突入し、実家に連れ戻された。

 

 

実家に戻ったことで少し持ち直したものの依然として心身ともに限界状態が続き退職することになった。

 

仕事をやめたことで肉体的には楽になったものの、ドン底まで落ち込んだメンタルはただ休むだけでは戻ってこなかった。

それどころか"ニートである"という事実がより精神を蝕んだ。

働いてもいないただのウ○コ製造機になんの価値があるのだろうか。

いなくなってしまったほうが人類のため、地球のためである。

 

退職して4ヶ月ほどたつと、まだ起き上がるにはかなりの気力が必要ではあるものの、寝転びながらであれば呪術廻戦を見ることができるようになった。

 

横になったまま発達障害関連のサイトやブログを漁っていると、とある本の紹介ページが目にとまった。

発達障害の人に向けた本でかなり好評のようである。

本を読むだけの気力があるかどうかわからないが、買って読んでみよう。

起き上がれないくせに、なぜかそこに対してだけ妙に意欲的だった。

 

 

ステマ臭くなるのでタイトルや作者名は出さないが、死にたいと思っている人へのメッセージと称した本文にはこう書いてあった。

「社会の役に立たなければ生きていてはいけないんですか?」

「何もできなくても生きていていい。だって生まれたんだから」

 

衝撃だった。

生きるというのは誰かに必要とされること、社会の役に立つことだと思っていた。

学業に励んで良い成績を収めるのは両親がそれを望むからだし、仕事を頑張るのはそれがどこかの誰かの役に立つから、自分が社会にとって必要な人間であると証明するためだと。

だから仕事ができず恋愛もうまくいかない人間に生きる価値などないと、ごく自然に思っていた。

 

生まれた以上は生きていていい。

役に立たなくても生きる権利がある。

当時の自分にはあまりにも衝撃的で考えもつかなかった。

 

その本は

「あなたに生きていてほしい」

という言葉で結ばれていた。

 

今までずっと無意識のうちに背負い込んでいた重荷が一気に下りていくような気持ちになった。

やるからには他人を満足させられる結果を常に出し続けなければならないというプレッシャーから解放されたのである。

 

その言葉に出会ってから今日まで、自分がポンコツだとか役立たずだとか無能だと感じても「だからなに?」と自分に言い返しながら生きてきた。

 

自分の優秀さを示して他人に認められることで自己肯定感を高めるのは絶大な効果があると思う。

事実、Choromeはずっとそれに囚われてきた。

そうしないと自分には生きる価値がないと思い込んでいたからである。

 

社会にはそうした思考を生み出すシステムがいくらでもある。

学校の成績、仕事での人事評価、マッチングアプリや結婚相談所でのモテ非モテ、推し活で貢いだ金額自慢 etc…

順位や点数をつけて他者と比較し露骨に闘争心を煽って格付けするような仕組みが蔓延している。

"他人から評価されること"を重要視しすぎており、そういった環境に身を置くことで"社会の役に立たなければ"、"誰かに認められなくては" 価値がないという考えが形成されていく。

 

それもひとつの価値観ではあるが、他人からの評価のみを気にするやり方は発達障害精神障害と相性が悪い。

我々は良くも悪くも普通ではない。

健常者にとっては意識せずとも簡単にできるようなことがどれだけ努力してもできない。

アーティストやタレントなど尖った才能があれば他をカバーできるような一部の特殊な世界を除いては、他者からの評価を第一とする考えかただと自己肯定感が下がる一方なのではないだろうか。

できないことだらけでどんどん自分が嫌いになっていく。

 

 

役に立たなくても褒められなくても、それが自分だし生きているだけで十分なのである。

自分を責めすぎてつらくなっている人がいたら、少しだけでいいのでワガママになってほしい。自分を甘やかしてほしい。

 

自分の価値を決めるのは他人ではない。

自分自身なのである。

 

 

 

まとめ

生きてるだけで勝ち

 

前職の入社から退職まで

前回の記事が1年半前。

自分でも当ブログの存在を忘れていました。

 

 

初期の頃の記事で"前職をやめた経緯については別記事に書く"と言っていたにも関わらずいまだに1ミリも話していないことに気づいたので、今回は新卒で就職した企業をやめるまでのお話。

まあまあ長いのでお時間のあるときにどうぞ。

 

 

四年制大学を卒業後、新卒でとある企業に一般枠で就職した。

なぜ障害者雇用ではなく一般雇用だっとかというと、ADHDの診断を受けた時点ですでに内々定をいただき新卒での就活を終えてしまっていたこと、障害者枠での就職となれば手帳の申請から発行までは半年以上の通院期間が必要であるため4月の一斉入社に間に合わないという理由からである。

 

周囲と同じであることが重要だと思っていたし、多数派に合わせることが失敗しないために必要だと考えていたから、留年した等の特殊な事情があるわけでもないのに入社時期が周りとずれてしまうことに強い不安を覚えていた。

 

いま思えば、そんな理由で発達障害を隠し一般枠で就職すべきではなかったし、そのせいで会社には多大なる迷惑をかけてしまった。

Choromeの人生は常に二択を間違え続けているのである。

 

 

新入社員研修を終えて配属されたが、初日から体調不良に見舞われた。

 

学生時代は毎日吐きそうになりながらも片道1時間半かけて中学と高校、そして大学に通っていた。

 

休むことはほとんどなく、ほぼ毎年皆勤賞だったがゆえに自分は病弱どころかむしろ身体が強いほうだと思い込んでいたくらいである。

 

身体が弱いというのは、体調不良で学校を休みがちになり進級や卒業に必要な出席数を満たせないことだと思っていた。

 

しかしよくよく考えてみると、朝起きるたびに激しい頭痛がしていたし授業中に謎の失神を毎日繰り返していたし、帰宅部なのに週に一度は疲れ果てて家に着くと食事も摂らず風呂にも入らずそのまま朝まで寝てしまうような状態だった。

 

誰もがそんなものだと思っていたが、大人になって当時の友人たちに聞いてみると学生時代にそのような限界状態になったことはないという。

 

学生時代の週5通学すらまともにこなせない体力で、8時間勤務×5、場合によっては残業という社会人の生活に耐えられるはずがないのは自明の理だった。

 

頭痛と倦怠感に耐えて出勤しても座って姿勢を維持するだけで精一杯であり、とても集中して作業を行える状態ではない。

周囲も気を遣ってしまい、タスクを振ることができなくなる。

納期厳守でそれなりに激務の職場であったため、体調不良でいつ早退や欠勤をするかわからない新人に仕事を任せられないのは当然である。

 

これではまずいとADHDの治療薬コンサータに手を出すが、一度失った信頼を取り戻すことは至難の業であるし、薬で強引に身体を動かすことはできても仕事をこなすのに必要なスキルや知識不足までカバーすることはできない。

 

せっかく作業を与えられても遅遅として進まない。

ADHD特有のケアレスミスも追い討ちをかける。

結局、途中まで手をつけたが期限までに終わらせられず、同僚に丸投げして尻拭いをさせるという始末である。

 

配属された当初、OJT担当の先輩がついており仕事の進めかたを教わったり、社内のお偉いさんに見せるプレゼン資料の添削などをしてくれていた。

しかしその先輩が半年もしないうちに退職、代わりに指導役となった別の先輩もそこから3ヶ月ほどで職場を去った。

 

ただでさえいてもいなくても変わらないお荷物なうえに、作業の指示を出したり相談に乗ってくれる先輩方が誰一人としていなくなったことで、Choromeは完全に職場で干された。

入社から1年もたっていなかった。

 

どうにかしたいと思ってはいても身体の具合は日に日に悪化していき、それをごまかすためにコンサータを服用しては副作用でさらなる体調不良を招くという悪循環だった。

 

藁にもすがる思いで大病院を含めたありとあらゆる医療機関を受診し検査入院までしたが原因不明、身体の調子が良くなることはなかった。

 

完全に干されてからというもの、出社しては定時まで自席でネットサーフィンをする日々。

周りは納期に終われ常に殺伐としており自分の作業のことで精一杯なので、Choromeが仕事中に5chを見たり動画を漁っていても、もはや見向きもしなかった。

 

そしてそんな社内ニート生活も2年で終わりを迎える。

所属部署からの異動通知である。

しかし異動先として記載してある部署は実際には存在していないものだった。

つまり現在の部署をクビになっただけで次の行先はどこにもない、事実上の戦力外通告である。

 

どの部署にも所属していない宙ぶらりん状態のまま2ヶ月が過ぎたころ、新たな配属先が決まったとの連絡があった。

しかしそこは当時住んでいたところから片道1時間半かかる場所だった。

 

"今の会社をやめてしまえばもう二度と自分を雇ってくれるところなど見つからないかもしれない" 

などという不安に駆られていたため、この期に及んでもまだ退職という選択肢が自分の中になく、長時間の通勤など耐えられるはずがないとわかっていながらその部署への異動を受け入れた。

 

異動先も以前に負けず劣らず激務のようだったが、忙しいなかでも担当の先輩はChoromeにもできそうな作業を選んで任せてくれていたし、時間を割いて質問に答えてくれていた。

 

同じフロアで働く別部署では怒号が飛んでいたが、Choromeの周りは優しいおじさんと真面目な後輩ばかりだった。

 

心機一転、ここで頑張りたいという気持ちはあったが、やはり身体がついてこなかった。

もはや定時まで座っていることすら叶わず、午後には有給を申請して早退するようになってしまった。

 

ここまできてようやく限界を感じ、退職を申し出た。

不安や後悔よりも"もう行かなくていいんだ、コンサータを飲まなくて済むんだ"といった安心感、解放感のほうが大きかった。

 

 

ADHDに加え複数の持病持ちである自分には出社ありのフルタイム勤務は不可能であるということに気づくまで、実に3年もかかってしまった。

だがそのおかげで今は無理なく働くことができているのだと思う。

前職での経験は決して無駄ではなかったと思いたい。

 

 

 

まとめ

労働が向いてなかった

 

 

 

障碍者雇用で1年たちました

メンタル限界人間のChoromeです。

前回のブログ305日前って。サボりすぎ。

 

 

障碍者雇用で働き始めてちょうど1年が経過した。

1年間就労してみて感じたことなどを書いていこうと思う。

 

 

まず勤務形態はコロナが猛威を振るっている現在、完全在宅となっている。

これは正直、ありがたいことこのうえない。

とにかく体調が安定せず朝起きられないので、ギリギリまで寝ていられる在宅勤務しか勝たん状態になっている。

具合が悪いときは自分のタイミングで小休憩を取り横になっている。

出社する形態だと、四方が完全にパーテーションで仕切られているなどのごく一部のパターンを除いては基本的に他の社員の目があるため、大きく姿勢を崩したり机に突っ伏して休むということができない。

(前の会社でやってしまいチクられました)

在宅勤務は周囲の目を気にして体調不良を我慢し続けなければならないということがないため、肉体的にはもちろん心理的にも非常にメリットが大きいと感じている。

 

 

次に仕事内容だが、やはり障碍者雇用なのでスキルアップや資格取得につながるような業務は回ってこない。

小学生でもできそうな単純作業がほとんどである。

ただし弊社の場合は能力次第でやや専門的な知識が求められる業務も担当することができるようで、Choromeもそのようなお話をいただいている。

障碍者雇用=単純作業 というイメージはやはり間違いではないが、必ずしもすべての会社がそれだけで終わらせようとしているわけではないようである。

 

 

給与は額面15/月である。

1日6時間の時短勤務であることを考慮すると自給換算では悪くないが、やはり同年代のフルタイムホワイトカラーと比較した場合、年収にして100万かそれ以上の差がある。

給与に関しては、その仕事のレベルや量に見合うだけの報酬かどうかが極めて主観的なものであり、数字だけを見て高い低いとは言えないため難しいところではあるが、やはり一般枠と比べて低くなりがちな傾向であることは否めないだろう。

 

Choromeは1年ごとに契約更新の非正規雇用であり、5年間の勤続で無期雇用に転換することはできるものの、弊社において障碍者雇用の社員が正社員に昇格できるシステムは存在していない。

障碍者雇用は非正規がほとんどなのでこの点には不満を感じていないが、一般雇用ではよくある、非正規で入社し折をみて正社員、というルートはどの業界においても少ないと考えたほうがいいだろう。

 

多くの人にとって重要なのが職場での人間関係。

いまのところ完全在宅であり、上司とすら話す機会がないのでこれはなんとも言えない。

在宅だと対面に比べて明らかにコミュニケーションは不活性化するので、それが合うかどうかは人による。

Choromeは目的のない雑談が苦手なため、ほぼ無駄なやりとりのない今の環境が非常に合うと感じている。

 

 

1年間働いてみて一般的によく言われている障碍者雇用の特徴(単純作業、低賃金、非正規)、は嘘ではないということがわかった。

 

Chorome自身は今の仕事に満足しているし、出社回数が増えたり仕事量に見合わない給料にならない限りは継続しようと思っている。

 

障碍者雇用での就労を検討している方や、すでに働いている方々の参考になれば幸いである。

 

 

 

まとめ

まぁまぁ満足

 

 

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発達障害のあなたへ ~在宅勤務のススメ~

メンタル限界人間のChoromeです。

原神にハマりすぎて更新サボってました。

 

 

久しぶりなので就労に関連した少しまじめな話をしようと思う。

 

我々発達障害を持つ人間が就労するにあたり、ネックとなるのは体調管理の難しさである。

生まれつき自律神経が狂っていたり睡眠と覚醒のリズムが乱れていることにより、環境の変化に敏感で体調を崩しやすい。

季節の変わり目や生理前などは、十中八九どこかしらが不調をきたしている。

感覚過敏がある場合は、ここに疲れやすさも加わるので、格ゲーでいうところの10割コンボ確定である。

 

発達障害に限った話ではないが、体力面に不安のある人間にとって、最初の鬼門は長い通勤時間である。

ただでさえ不安定な体調で片道1時間以上の通勤を強いられた日には、職場までたどり着くだけで精一杯である。

とても仕事どころではない。

定時まで踏ん張って限界バトルに耐え忍んだあとも、また1時間超の帰宅が待ち構えている。殺す気か。

かといって都市部へ片道30分圏内に住めるほどの財力などもちろんない。

ある人はそもそもこんなブログ読んでないです。

 

一般雇用で2年半働き、半年間就労移行に通ったChoromeが出した結論は非常にシンプルである。

通勤は無理。

無理ったら無理である。

通勤片道1時間半の企業実習にも2回参加させていただいたが、3日目には目が死んでいた。

ごく自然に、"具合が悪いから行きたくないな"と思った。

実習内容にはまったく問題がなかったにも関わらず、である。

 

身体の弱い人にとって、長時間の通勤で消耗する体力は想像をはるかに超える。

1回や2回なら問題ないだろう。

だがそれを毎日、何年も続けられるか?と自分に問うたとき、ソッコーで白旗を上げてしまった。

 

そこで在宅勤務の出番である。

自宅が就労場所となるので通勤時間はもちろん0分。

満員電車や最寄駅から職場まで20分以上歩いたりして疲弊することがない。

 

Choromeは9月中旬に就職して現在まで、在宅でゲーム開発のサポートを行っているが、個人的に在宅勤務を選んだのは大正解だった。

朝は始業開始10分前まで寝ていられるし、具合が悪ければ楽な姿勢で小休憩をとることもできる。

家庭の事情で、働きながら1人で4人分の家事をこなさなければならないという課題も抱えていたが、在宅ならばスキマ時間に片づけられるため、非常に恩恵を感じている。

長時間の通勤によって体力が奪われ、仕事に集中できないという状況もかなり改善された。

相変わらず体調は安定しないものの、どうしてもつらいときには少し横になれるだけで精神的にも楽である。

 

在宅で静かな環境を作り出せれば、騒音や人の動きが気になって仕事にならないというタイプの人も集中できるようになるだろう。

 

また、在宅であれば対面のコミュニケーションを強要されないのも大きなメリットとなる。

顔を合わせると、どうしても何か話さなければならない。

自分が黙っていても雑談を振られることがある。

今はコロナ禍であるため控えているだろうが、平時であれば仕事が終わり次第、飲み会に誘われてしまうかもしれない。

職場での人間関係があまりよろしくない方は、嫌いなやつの顔を見るだけで腹が立って仕事に支障がでるかもしれない。

在宅勤務の課題はコミュニケーション不足になりがちなことだと常々指摘されているが、対人のコミュニケーションに難があり、精神的に消耗してしまう人にとっては、必要以上の絡みを求められないのは明確な利点である。

 

 

病気や障害があり、通勤を含めた就労が難しい方は在宅勤務を考えてみてもいいかもしれない。

 

 

 

まとめ

通勤はつらいよ

サイコパスになれ! 病院経営シミュレーション Project Hospital 感想

メンタル限界人間のChoromeです。

就職が決まったことで完全に気が抜けて夜更かしからの寝坊をかましまくっています。

 

 

 

「ハァ!? 何言っても薬出すだけじゃねーかよ しかもぜんぜん効かねぇし! このヤブ医者がよぉ!」

通院をしている方なら誰しも一度は思ったことがあるのではないだろうか。

風邪などでめちゃくちゃしんどいのにとてもマイルドな薬のみを処方され、なんのために病院まで足を運んだのかわからなくなった方もいらっしゃるかもしれない。

わざわざ予約までして片道1時間以上かけて来たにも関わらず、流れ作業のようにウルトラマンの戦闘より短い時間で診察を終えられてしまったときの虚しさは筆舌に尽くしがたい。

医者というものはなぜこうも冷徹なのか。

常にセカンドオピニオンという選択肢が頭をもたげる。

 

だがみなさまは病院側の立場になって考えたことがあるだろうか。

医者が診なければならないのはあなた1人だけではない。

その後ろには別の患者たちが列をなして診察を待っている。

疾患を特定するための検査にも時間がかかるし技師や看護師も必要だ。

重篤な病気なら大病院へ紹介状を書かなければならないかもしれない。

忙しすぎててんてこまいだ。

 

そんな医者の気持ちになれる、病院経営シミュレーションゲームが Project Hospitalである。

Project Hospitalでは敏腕経営者(兼医者)となり、数多の患者を治療しながら病院の発展を目指していく。

 

 

いいところ

1. 建築要素が豊富

2. あらゆる病気やケガが登場し知識を深められる

3. 医療従事者の気持ちになれる

 

1. 建築要素が豊富

Project Hospitalでは病院の建物を造るところから始めることができる。

大きさを決め、壁で囲い、部屋を区切ってドアや窓を設置したり、診察室の検査台や待合室のソファーなどそれぞれに必要な設備を置く位置も自由に決められる。

自分の部屋を模様替えするような感覚で好きに建物のレイアウトを決めることができ、選択できる壁やドアの種類も多く、自由度の高い建築ができる。

 

ここに医者が座る背もたれつきの椅子を置いて、その正面に患者が座る丸椅子を設置しようと意気込んで作ったのに、なぜかただのインテリアとして診察室の隅っこに置いた椅子のほうに医者が座ってしまい、患者はその目の前で棒立ちで診察を受けているという予想外の事態が発生することもあるが、まぁそれもご愛嬌である。

 

なんでわざわざ椅子とデスクトップPCとプリンターをセットで置いてるのに、端に設置したノートPCのほうを使うんだテメェは?

 

診察室には処方箋などを印刷するプリンターが必要であり、医者の定位置と離れたところに置いてしまうと、診察のたびに医者が立ち上がってプリンターまで歩き、印刷した紙を持って戻ってくるという作業を毎回繰り返すため、非常に効率が悪くなる。

どこに何を設置するかによって作業の効率が変わるので、最高効率を目指して機材や部屋の設置位置を試行錯誤したくなるのも効率厨の悲しき性である。

 

2. あらゆる病気やケガが登場し知識を深められる

人類の歴史は病気との戦いと言っても過言ではない。

健康とは永遠のテーマなのである。

このゲームにはありとあらゆる疾患が登場する。

インフルエンザや花粉症といった一般人にもなじみ深いものから、全身性エリテマトーデスなどの なんじゃそりゃ? と言いたくなるような難病・奇病も登場する。

ありがたいことに表示された病名にマウスカーソルを合わせると、その病気に関する説明が読めるため、病気やケガへの理解を深めることができる。

ゲームをプレイするだけで "ちょっと医学かじってます" 感を醸し出せる。

 

 

3. 医療従事者の気持ちになれる

医療業界は慢性的な人手不足である。

特にこのコロナ禍においてはマンパワーが確保できず、感染者が自宅療養を強いられるケースが後を絶たない。

 

このゲームではまず救急科(日本でいうところの一般診療)を開設することになり、設備を整え人員を配置すると自動的に病院としてオープンする。

するとどうであろう。

まるで待ち構えていたかのように初日から患者がわんさかと訪れる。

駐車場すらないチンケな個人病院であることなどおかまいなしに、次から次へと流れ込んでくる。

いや、うちには医者が1人しかいないんですが。そんなに面倒見られません。

だがそういった悲痛な叫びは患者には聞こえない。

待合室のソファーはすでに埋まっており、立って順番待ちをしている者もいる。

とりあえず診察する。

多い。多すぎる。

診れども診れども終わらない。

気が遠くなってくる。

そしていつかあなたは画面に向かってこう叫ぶだろう。

「風邪くらいで病院に来るんじゃねーよ!!!!!」

人手がたりないことにより、どのようにブラックな労働環境になっていくのか、その様子を見せつけられる。

※診察はAIに任せることもできる。というかそうしないと忙しすぎて死ぬ。プレイヤーが。

 

そして患者は総じてワガママである。

風邪や花粉症ならすぐに確定診断ができるものの、なかには精密検査を必要とする患者もいる。

だがここは離島ばりにショボい小さな病院である。

まともな設備などない。

CT? MRI? 血液検査? なんですかそれは?

問診だけではなんの病気なのか診断ができないため、他の病院で再度受診するように勧めてみる。

すると "あの病院の医者は役に立たない" 的なクチコミをGoogleに書き込んでいるのかどうかは知らないが、病院の評判が下がる。

舌打ちをしながら 「文句あるなら大病院に行けや」と悪態をつくまでがセットである。

 

病院も慈善事業ではないので利益を上げなければならない。

病院の評判が悪いと訪れる患者数が減り、収益が落ちる。

金がないと設備を拡張しようにもできない。

十分な設備がない→正しい診断ができない→評判が下がる→患者が減る→金がない→設備を整えられない→十分な設備がない→正しい診断ができない...のループに陥りそうになる。

 

ない袖を強引に振りつつ、放射線科を設置してみる。

X線検査ができるようになり、以前よりは診断できる病気の数が増えた。

診察を受けに来る人の数も増加し、なんとか収益はプラスに。

調子に乗って循環器科神経内科も開設。

どんどん患者が増える。

儲けがでてきて経営者的にはニンマリだが、過酷な労働環境となった現場からは悲鳴が上がる。

医者は過剰な負荷に対して不満を抱き始め、長い待ち時間にキレた患者が怒りの帰宅。

スタッフと患者の板挟みに遭い、またしても病院の評判は下降気味に。

完全にリアル医療現場の再現である。

 

なぜ流れ作業のようにあっさり診察を終えられてしまうのか、なぜ病院の待ち時間はあんなに長いのか。

経営者の立場になって初めて、その理由が痛感できるのである。

 

 

気になったところ

1. 建築モードのユーザビリティが低い

2. 一部要素の解放条件がわかりづらい

 

1. 建築モードのユーザビリティが低い

最初に病院を開くための救急科を作ったり、新しく診療科を増設するときなどは建築モードに切り替えて病院内に部屋を作成していく。

 

診療科として機能するためには以下の条件がある。

1. ある程度のスペースが確保されていること

2. その科に必要な最低限の設備が整っていること

3. 日勤か夜勤のどちらかに医者や看護師、技師などの人員が配置されていること

4. 壁で囲う場合はドアを設置し部屋の中にアクセスできるようにすること

 

問題は2と4である。

 

PCや検査台など絶対に必要な設備はアイテム選択画面においてオレンジ色でハイライトされるのだが、表示上は必須でなくても実質的に設置しないといけないものがあり、それがわかりづらくなっている。

たとえばPCはどの診療科でも必須だが、床に直置きはできず、机を用意する必要があるので事実上、机も必ず置かなければいけないアイテムとなるのだが、ゲーム内では必須ではなく "あれば望ましい設備" として表示される。

さらに机の上にPCを置いてもそれだけでは機能せず、PCの前に椅子を置かなければならないが、その椅子も必須アイテムとして表示されていない。

結果、"必須と表示されているものをすべて配置したのに機能しない" という現象が起こりがちである。

チュートリアルで説明される内容と実際の仕様が異なるので、この点は誤解を招きやすく快適なプレイを妨げる要因になっていると感じた。

 

4は当然といえば当然なのだが、慣れるまでは壁で囲ったあとにドアを付け忘れるというやらかしをしがちな人にとっては不親切と言える。

ドアがないと "アクセスできません" というエラーメッセージが表示されるが、その表示場所が現在造っている部屋の床であり、文字サイズが小さいのでかなりズームしないと気づかない。

よって "なぜ建築を進められないのかがわからない" という状況になってしまうことがある。

エラーメッセージはもう少しわかりやすく表示すべきであるように感じる。

マイナーゲームなのでwikiなどの攻略サイトも存在せず、ゲーム内の情報のみでトラブルシューティングを行わなければならないため、これらが不親切なのはいただけない。

 

2. 一部要素の解放条件がわかりづらい

入院や救急車など特定の条件を満たすことで解放される要素がいくつかあるが、その条件がわかりづらくなっている。

例えば、達成するとお金が大量にもらえるミッションの1つとして救急車を購入するというものがあるが、普通に買おうとしても "今は選択できません" といったメッセージが出るだけで、なぜできないのか、どうすれば救急車を買えるようになるのかが明確にされていない。

アウトプットに対してNGを出すのにも関わらず、なぜダメなのかといった理由のところは一切教えてくれない理不尽な上司のようである。

 

 

 

人手不足、ショボい設備、ワガママな患者などあらゆる要素に頭を悩ませつつも少しずつ大きくなっていく病院を眺めているのは楽しい。

難易度も難しすぎず易しすぎずといった絶妙なバランスで、経営シミュレーション初心者から上級者まで幅広く楽しめる。

DLCやMODも豊富なので末永く遊べる1本。

エラーメッセージの内容がわかりづらく自力で解決するのに時間を要する場合があるため、その点が改善されれば万人に勧めたいゲーム。

サイコパスになって患者から金を搾り取り、ブラックな環境で馬車馬のごとくスタッフを働かせよう。

 

 

 

まとめ

経営者には冷酷さが必要

 

障害者雇用での面接対策

メンタル限界人間のChoromeです。

1週間前に干した財布が乾きません。

 

 

 

障害者雇用で働きたいけど面接で何を聞かれるかわからなくて不安、という方はいらっしゃるだろうか。

障害者雇用の面接は一般雇用とは異なる部分も多い。

サンプルが2社と少なくて申し訳ないが、Choromeが実際に面接で聞かれた質問をまとめておきたいと思う。

精神・発達の方は参考にされたし。

障害特性や配慮事項など100%確実に聞かれることについてはググれば1発なので、それ以外の質問を載せておく。

 

 

1. 体調管理について

障害者雇用で企業がもっとも重視するのは、"勤怠が安定しそうかどうか" という点である。

雇ったはいいが体調不良による突発的な欠勤や遅刻が続くと、業務に支障をきたすため、体調管理が自力で行えているかは最重要と言える。

毎日決まった時間に寝起きして食事ができているか、体調が悪化しそうなときは休息なり服薬なりで対処できるかを確認されることが多い。

どういったときに具合が悪くなるのか、そうなったときにどんな対策を講じているかを簡潔に説明できるようにしよう。

 

2. 通院頻度

障害者雇用の場合、ほぼ確実に通院の配慮がある。

どれくらいの頻度で、どこの病院に通っているのかを答えられるようにしておく必要がある。

これができないと企業側としては通院に関してどのような配慮をすればいいのかがわからず、不安を抱いてしまうため不採用の可能性が高まる。

 

3. 服薬している薬

常用している薬がある人はこの質問に注意したい。

飲んでいる薬について聞かれたとき、薬の名前だけを出して答えてしまうことがあるが、これはNGである。

企業の面接官は医者でも薬剤師でもなければ、障害に関して専門的な知識を持っているわけでもない。

薬の名前だけを伝えても、その薬がなんなのか、どんな症状に対して効果があるのかが不明なままである。

薬の名称ではなく、具体的な効果について答えるとわかりやすい。

ex. 「不安を感じたときに和らげるお薬を飲んでいます」

   「眠れないときは睡眠薬を服用するようにしています」

薬剤名を出してもいいが、その際には効果を必ずセットにして話すこと。

 

4. 通勤手段と時間

どうやって勤務場所まで向かうのか、どの程度時間がかかるのかを聞かれることが多い。

勤務地までのルートを自力で調べて把握できるか、実際に通える範囲かどうかを判断する力の有無を見られている質問だろう。

ここできちんと答えられないと、下調べを行わない=計画性のない人 ととらえられる可能性があるため、事前に調べておこう。

 

5. 障害者手帳の期限

こちらは事務的な質問である。

障害者手帳の期限を聞かれる場合があるため、面接には必ず手帳を持参しよう。

 

6. 就労移行支援事業所への通所状況と訓練内容

就労移行に通っている人は、そこでの通所状況(週に何回、何時から何時まで)と実際に取り組んでいる訓練の内容を聞かれる。

安定して勤められるかを判断するため、きちんと休まず通えているか、訓練に取り組めているかを確認される。

 

7. PCスキルについて

障害者雇用の求人は一般事務および事務補助が多く、最低限のPCスキルは必須である。

上記以外の職種であっても、この時代にまったくPCを使わないということはほぼないだろう。

Word, Excel, PowerPointの基本的な操作が身についているかどうかを質問されるので、自分のPCスキルについてきちんと説明ができるようにしたい。

 

8. 大学での専攻

大卒の場合は、なぜ大学でその学部を選んだのかという質問をされることがある。

意図は不明だが、きちんと目的意識を持って決断できるかを判断するための材料かもしれない。

学部によって合否が変わることはほぼないと思われるが、理由をきちんと説明できるようにしておいたほうがよい。

なんとなく、などと答えてしまうとおそらく印象が悪くなる。

院卒だとおそらく大学院での研究内容を聞かれるだろう。

 

9. 前職の志望動機

いま面接を受けている企業の志望動機ではない。

職歴がある場合、前職の志望動機を聞かれることがある。

Choromeの場合は前職がIT系であり、大学での専攻とはかけ離れているため、なぜIT業界を選んだのかという質問を受けた。

どのようなことに興味があるのか、働くことに対して熱意を持てているかを知るために重要な質問である。

こちらも なんとなく とは回答しないように。

  

10. 資格について

履歴書に書ける資格を持っていると、それについて質問される。

TOEICなどの有名な資格だと、その資格を取るために行った試験対策の内容や取得の経緯などを聞かれる。

マイナーな資格については、どんな資格なのかも併せて答える必要がある。

"会社に指示されたから取りました" と正直に答えても構わないが、それだけだと受け身な印象を与えるので、資格を取るための勉強でどのようなことを学べたかを必ずセットにして答えること。

 

11. 友達の人数

プライベートに関する質問である。

周囲の人間とコミュニケーションをとり安定した人間関係を築けるかを見ていると思われる。

50人とか100人とか無駄に盛って答える必要はなく、5~6人程度でOK。

 

12. 他に選考を受けている企業と状況

これは一般雇用でも聞かれる内容。

企業側としては内定を出して蹴られてしまうと、他の応募者を繰り上げ合格にしたり、場合によってはイチから採用活動をやり直すことになるため、志望度の高さを測るために行う質問である。

「うちの会社は第一志望ですか」、「他に内定が出たらそっちに行きますか」といったように、かなりストレートに聞かれることもある。

志望度がそれほど高くないにも関わらず、内定欲しさについ、「御社が第一希望です!」などと言ってしまいがちだが、これに関してはそのときの状況によってどう回答すべきかは変わってくる。

もちろん本当に第一希望ならその通りに言えばいいのだが、そうでない場合、個人的には素直に「他に選考中の企業があり、まだ悩んでいます」と答えたほうがよいのではないかと思う。

悩んでいる、ということで入社するかもしれないし、しないかもしれないという雰囲気を醸せるので、企業の担当者もそれを踏まえて考慮してくれる。

まぁ落ちたときの保障はできないが。

 

13. 前職の退職理由

こちらも一般雇用と変わらない質問。

職歴のある人はほぼ確実に聞かれると考えよう。

嘘をつく必要はないが、ポイントはネガティブで終わらないことと、他責にならないことである。

パワハラを受けたため退職しました」、「残業が多かったのでやめました」、「やりたい仕事ができなかったからです」

これらすべてアウトである。

たとえ自分に責任がなかったとしても、他人のせいにするような言いかたをしてしまうと非常に印象が悪くなる。

仕事で何かミスやトラブルがあった場合、すぐ周囲に責任をなすりつけるタイプの人間だと判断されてしまう。

真実ではなかったとしても、自分の側にも問題があったことをアピールする必要がある。

オススメの決まり文句は、"自分にも至らぬ点がありましたが" というフレーズである。

これを枕詞にすることでかなり柔らかい響きになり、与える印象が変わる。

真実かどうかはさておき、まずは自分に非があることを認める。

これは働き始めてからも必要な態度である。

 

14. 企業の製品について

B to Cの企業である場合、「弊社の製品についてどのようなイメージを持っていますか」、「○○という弊社の製品をご存じですか」 など、その企業の製品に関する質問を受けることがある。

これらは知らなければ回答のしようがなく、わかりません などと言ってしまうと、本当に自社に対して興味を持っているのか疑われてしまうことになるので、事前に調べておき、答えられるようにしておこう。 

 

15. 在宅勤務の経験

在宅勤務が可能な求人に応募すると、過去に在宅で仕事をした経験があるかどうかを聞いてくる。

ある場合は在宅勤務をしてみて、自分が感じたメリットやデメリットを話すことができるとよい。

 

 

実際に障害者雇用の面接で聞かれたことをまとめた。

一次面接では志望動機や障害特性、配慮事項など定番の質問が多かった。

二次面接では前職の志望動機や職務内容、企業の製品知識など、より踏み込んだ内容に加えて、一次面接と同じ質問を行い、その回答についてさらに深掘りされることがあった。

障害者雇用の二次面接は形式だけのもので、ほとんど対策をしなくてもいいと書かれているサイトなどもあるが、少なくとも経験上では二次面接のほうが多くのことを聞かれるため、より念入りに準備を行う必要があると感じた。

 

この記事が就労を希望するすべての人にとって参考になれば幸いである。

 

 

 

まとめ

 意外といろいろ聞かれるぞ! 対策は入念に

障害者雇用での就職が決まったので就労移行支援事業所での日々を振り返る

メンタル限界人間のChoromeです。

豪雨で靴が2足お亡くなりになりました。

 

 

 

就労移行支援事業所に通い始めて6ヶ月、前職を辞めてから10ヶ月、障害者雇用で某企業に就職が決まった。

就職に向けて就労移行でどのような活動をしてきたのかを振り返ることで、就労したいという意欲のあるすべての方にとって参考になるとありがたい。

 

 

1. 入所~3ヶ月目まで

2. 4ヶ月目~5ヶ月目まで

3. 6ヶ月目~内定まで

 

 

1. 入所~3ヶ月目まで

激務と薬(コンサータ)の副作用で体調を崩した結果、前職を退職したので週に3日(午後のみ)の通所から始めた。

当初はとにかく体調が安定しなかったが、通所できたときは事業所で基本的なビジネスマナーやコミュニケーションの方法を講義形式で学んだ。

正直、社会人として働いた経験のある人ならば知っていて当然のことばかりなので、内容は退屈だったが、まずは安定して通所ができなければ就職活動は不可能なため、できるだけ休まず通うことを目標にした。

 

通所を開始して3ヶ月目には週に5日、5時間のフル通所ができるようになった。

このときはとにかく早く再就職がしたいという気持ちが強すぎて、その焦りが逆に比較的早い段階からのフル通所を可能にしたのではないかと思う。

 

面接対策と実際の就職活動で使用する履歴書および職務経歴書の作成はこの段階からすでに始めていた。

 

2. 4ヶ月目~5ヶ月目まで

4ヶ月目からは講義形式での座学を卒業して職業訓練コースに移行した。

ここでのメインはExcelを使った事務的な模擬業務と、実際に職場体験を行う企業実習の2つである。

模擬業務は簡単なデータ入力なので、ここでも退屈さとの戦いだったが、企業実習は自分の体力を測るという点で非常に役に立った。

特に通勤時間は重要で、1時間以上かかると肉体的な負担が大きいうえに心が折れやすいということもわかった。

 

1回目の実習ではWeb上に掲載するコラムを執筆する作業を行った。

難易度が高いというわけでもなくシングルタスクなので作業自体に問題はなかったが、実働4時間でも通勤が片道1時間半(+徒歩20分)かかったため、5日間行ったところ負荷がかなり高く感じた。

2回目は不要な書類をシュレッダーにかけたりシールを切り貼りする事務補助のような作業だった。

こちらも期間は5日で作業には困難を感じなかったが、やはり通勤が片道1時間半だったので体力的に厳しく、最後のほうは気合いだけでやっていた。

 

3. 6ヶ月目~内定まで

2回の企業実習を終えてから就職活動を開始した。

通勤時間が長いとフィジカルもメンタルも死にやすいと実習で学んだことから、通勤時間が1時間以内か在宅でのリモートワークが可能な求人に絞って探していた。

 

面接対策としては障害者雇用専用の履歴書をレビューしてもらい加筆修正しつつ、面接で必ず聞かれることをメモしてまとめた。

どれだけ入念に対策したとしても、予想外の質問がくることはあるので、そういったことがあるたびに新しく書き足した。

 

内定までに選考を受けた企業は2社である。

2社とも書類選考→一次面接+筆記試験→二次面接の流れであった。

最終的に両方から内定をいただくことができた。

 

 

就労移行に通う場合に意識すべきこと

まずは体調を安定させることである。

障害者雇用(特に精神と発達)で企業が応募者に対してもっとも重要視することは体調管理ができているか、という点である。

安定して事業所に通えているか、体調を崩したとき(崩しそうなとき)に適切なセルフケアをしたり、上司や主治医に自ら相談ができるかといったところは面接の際に必ず確認される。

就職活動を始めるのはまだ先という場合でも最初の段階から体調管理ができるようにすることはもっとも重要なのではないかと思う。

 

次点で大切なのは企業実習に参加することである。

発達障害は人によって特性が異なるうえに得意分野も苦手なこともさまざまである。

どういう状況下に置かれたとき特性が顕在化しやすいか、どのような工夫をすればある程度カバーできるか、どういった合理的配慮をしてもらえば助かるのかを見極めるのに企業実習は必須である。

さらに特性の理解だけではなく体力面での条件を考えるのにも役立つ。

Choromeを含め、精神障害発達障害を持つ人のなかにはフルタイムでの労働や長時間の通勤に耐えられるほどの体力がないこともある。

何時間の勤務なら続けられそうか、通勤時間は何分までなら無理なく通えるかといったことを見極めるのに企業実習は大いに役立つ。

できれば複数回経験して自分自身を理解するのに役立ててほしい。

自分の特性や体力がわかれば、どのような条件で仕事を探すべきなのかがおのずと見えてくる。

 

 

 

今回は就労移行での活動内容を振り返った。

障害の有無に関わらず、働きたいと願うすべての人が活躍できる社会を願ってやまない。

 

 

 

まとめ

体調管理は最重要

企業実習に行きまくれ