こんにちは。Choromeです。
ストレスで体臭が増しました。
年末年始にドラクエ10コンプリートパックが脅威の80%offセールをしていたので勢いで購入した。
2023年末にFF14を完全引退したため次の移住先を探していたこともあり、これ幸いとさっそくプレイ。
これ、面白ぇ。
それが第一印象だった。
ver.1のストーリーは少し子供向けではあるものの王道of王道。
FF14のver.1ストーリーがあまりにもつまらなかったこともあり、5大陸を巡りながら各地で問題を解決し、冥王との決戦に挑むというお約束の熱い展開にさすがのドラクエと感心したものである。
やっぱJRPGはストーリーよ!などとわかったような口をききつつ、ver.1をクリアし続くver.2のメインストーリーを進めていく。
ver.1とはまた違った展開を見せるver.2もワクワクしながら遊んでいたのだが、中盤にさしかかってから違和感が生まれはじめる。
あれ?なんかくだらないおつかいばっかりじゃね?
勇者アンルシア姫とその覚醒を見守る盟友としてのプレイヤー、という関係性は自分が勇者ではなく勇者のサポート役になっている点が新鮮でいいのだが、自称賢者の年齢詐称おばさんに各地の様子を見てきてくれなどと言われ、2人揃って顎でこき使われはじめる。
要人の護衛や王族の墓参り同行などはまだいいとしても、仕立て屋さんに頼んだ自分のコートすら自分で取りに行かないやつがいるとはどういう了見か。
注文した服の受け取りなど勇者の盟友である主人公(プレイヤー)がやらねばならない仕事とは思えない。
しかも服を取りに行くと仕立て屋から「実は服の材料が手に入らずまだ仕上がっていない。素材を取りに行ってほしい」などと依頼され、特定の魔物を倒してドロップしたアイテムを持ってくるよう要求される。
依頼された仕事を期日までに終えていないのはヤバいし、それを報告せず黙っていて聞かれてから事情を話すのもヤバい。
タスク管理が終わっている。
これがアストルティアのプロ意識なのか?
とまぁ、このような形でおつかいがおつかいを呼ぶ状態。
そして内容が誰でもできそうな雑用というFF14の新生エオルゼアにあった珍味集めクエストを彷彿とさせる内容。
(珍味集めはのちに削除されたらしい)
ver.1ではわりと早々に英雄扱いでチヤホヤされていただけに、ver.2でのこの処遇は都落ちした気分である。
そうしてメインストーリーに魅力を感じなくなると、それまで「面倒だなぁ」程度に思っていたさまざまな仕様が一気につらくなってくる。
気づけばドラクエ10という刑務所に入れられて刑務作業をこなしているかのような気持ちになった。
Choromeが個人的にアカンと感じているドラクエ10の仕様について語る。
1. 実質的な全職業のレベリング強制
2. 地獄の金策
3. 広大なフィールドに対する移動の遅さ
4. ルーラストーンの仕様
5. デイリーやウィークリーの多さ
6. レベル上限解放や装備袋拡張のたびに挟まる膨大な数のクエスト
1. 実質的な全職業のレベリング強制
ドラクエ10はレベルアップによるステータス上昇の恩恵が小さく、ただレベルを上げるだけではなかなか強くなれない。
レベルアップするともらえるスキルポイントを職業ごとに割り振っていくことで自キャラを強化するシステムである。
習得できるスキルのなかには”全職業でちから+3”、”全職業でHP+10”など、職業を変えても永続的にステータスの上昇をもたらすものがあり、これらはパッシブスキルと呼ばれている。
つまり1つの職業だけをひたすら鍛えてレベル100にした場合と、複数の職業でパッシブスキルを習得している状態のレベル100では同じレベルと職業、装備であっても最大HPだけで2倍以上の差が生まれるのである。
できるだけ多くの職業を経験しスキルポイントを割り振ってパッシブスキルを習得しなければ自キャラが強くならない仕様のせいで、使う使わざるとに関わらず全職業のレベリングとパッシブスキル習得が実質的に強制となっている。
これをサボるとメインストーリーですら自分のキャラが弱すぎてボスにワンパンされ蘇生を入れてもらってはまた殴られて死ぬという情けない絵面になってしまう。
死んでばかりで操作できる時間が少ないのでもちろん楽しくない。
スキルポイントの獲得にはまずレベル上げが必要になるものの、50付近から露骨に上がりにくくなってくる。
後述するがデイリークエストの魔物討伐をこなしたところで50以降は1レベル上がるかどうかという具合である。
全職業のレベリングを強制してくるわりにレベルアップに時間がかかりすぎるため、かなりの廃人仕様になっている。
2. 地獄の金策
この世は金。
とにかく金である。
金で買えないものもあるけどあんまりない。
金さえあればなんでもできる!
そんなリアルすぎる世界がアストルティアである。
ゲーム内通貨の使い道があまりなく価値が低いFF14と比べ、ドラクエ10はとにかくお金が必要。
前述のレベル上げもお金を持っていれば効率のいいレベリングができるアイテムを購入することができるし、オシャレを楽しむのも美容院代や服の色を変えるためのアイテムなどにかなりのお金がかかってくる。
特に釣りのレベリングは露骨で、デイリーとして特定の魚を釣ってくるよう頼まれるが安物の釣竿とルアーでは本当に雑魚しか釣れず釣りレベルが上がらない。
とにかく金だ。
金を用意しろ。
ではどのように金を稼ぐのかという話だが、装備や釣り道具などを製作できる職人なるものがあり、自分で素材を拾うなり買うなりして集めて作った装備等を他のプレイヤーに売るというのが定番の金策である。
しかしながらそれなりの値段で売れるものを作れるようになるまでは、やはり職人もレベル上げが必要になる
まーたレベル上げである。
こちらもデイリーでチマチマ依頼をこなして経験値を稼ぐのだがなかなか上がらない。
安定した金策方法として使えるようになるまでには半年くらいかかりそう。
そうなると初心者にできる金策は毎日の魔物討伐依頼であるが、同じ魔物を20匹やら25匹やら倒し続けなければならずそれなりに時間がかかるうえに、報酬としてもらえる経験値やお金はわずかである。
それでも初心者にとっては唯一と言っていいレベルの金策方法なので毎日コツコツやらざるをえない。
釣竿すらまともに買えずヒィヒィ言っているのに最新装備が必要なエンドコンテンツなど夢のまた夢である。
そのわりにはメインストーリーが終わるとエンドコンテンツくらいしかやることがないらしい。
嫌味なのであろうか。
大量のゴールドを要求されるうえに稼げる手段が少なく常に金欠状態である。
リアルより金のことを考えているかもしれない。
3. 広大なフィールドに対する移動の遅さ
MMOなので(?)、フィールドはきっちり広い。
メインクエストにしろサブクエストにしろ、たいていはおつかいで移動を余儀なくされるわけだが、広大なフィールドに対して自キャラの足が遅い。
オートランにして方向を微調整しつつ、ただただ画面を眺めているだけの時間が長い。
少しストーリーを進めると乗り物が与えられ、それに乗ることができるのだが歩くよりも速く移動するには燃料が必要で30分500ゴールド。
また金か!
そもそもなぜ自分の乗り物を動かすのに30分単位でお金を払わなければならないのだろうか。
噴飯ものである。
そして乗り物を使ったとしてもやはり遅い。
何度か改良クエストをクリアするとチャージを溜めて一時的に加速することができるものの、5秒ほどのごくわずかな時間だしオートラン状態でしか加速できず、スピードが上がっているあいだは方向転換がほぼできない。
オートランを解除すると加速状態も即停止させられる。
プレイ時間の1/3は移動に費やしているような気がする。
4. ルーラストーンの仕様
遠く離れた場所へのワープ手段として用いるドラクエおなじみのルーラだが、今作ではルーラストーンというアイテムとして登場する。
このルーラストーン、事前に場所を登録しておいて使用するとその場所に飛ばしてくれるというものであるが、なんとルーラストーン1つにつき登録できるのは1ヶ所のみである。
つまりルーラストーンを1つしか持っていなければ1ヶ所にしか飛べず、それ以外の場所には徒歩で向かわなければならないという地獄みたいな仕様である。
ゲームにおけるワープ機能というのは、行ったことのある場所ならどこからでもワープできるものだと思っているのだが、そんな常識はアストルティアでは通用しない。
特に最序盤ではルーラストーンを3つまでしか手に入れることができないのに、メインクエストでの行き先はそれ以上に多くどうやってもルーラストーンが足りない。
ないなら走るか乗り物で向かうしかないわけだが、前述の通り移動速度が遅すぎるので終始ストレスを感じる。
ver.1のメインストーリーを中盤まで進めれば、ルーラストーンに登録していなくても行ったことのある場所に飛ばしてくれるワープ屋さんのような機能を使えるようになるが、それまで我慢を強いられるし、たとえワープ屋さんが使えるようになったとしてもそれを使用するために現在地からワープ屋さんがある街を経由して目的地に向かうことになるため二度手間である。
他のMMOやオープンワールドのように一度でも訪れたことのある場所にはどこからでも無制限でルーラできるようにしてはいけなかったのだろうか。
5. デイリーやウィークリーの多さ
デイリークエストは経験値稼ぎ&金策として魔物討伐、釣りレベルを上げるため指定された魚を釣ってきて渡すクエスト、職人レベルを上げるための納品クエストと最低でも3つある。
これだけこなすのに小1時間はかかるので、メインストーリーを進めようとしてもデイリークエストを終えただけて疲れ果てているということも珍しくない。
しかしながらすでに述べたようにレベリングと金策が地獄なため、これらのデイリーをスキップするわけにもいかず毎日毎日デイリークエストという名の刑務作業をこなし続けることになる。
さらにウィークリークエストも乗っかってくる。
ウィークリー魔物討伐、達人クエスト、迷宮 etc…
これらは一度逃してしまうと損失が大きいためやらざるをえず、またしても刑務作業が始まってしまう。
我々にいったいなんの罪があるというのか。
さらにさらにマンスリークエストなるものもあり、当然ながら未消化で終わるともったいないのでほぼ強制のようなものである。
6. レベル上限解放や装備袋拡張のたびに挟まる膨大な数のクエスト
初期状態では50レベルに到達するとそこで止まってしまい、いくら経験値を入手したところでそれ以上のレベルアップができない。
50より上を目指したければレベル上限解放クエストなるものをクリアせねばならず、特定の場所で特定の人物からクエストを受注し指定された魔物を倒して報告するといったおつかいが実質強制となっている。
一度や二度ならまだしも、この解放クエストは5レベルごとに存在し、55解放→60解放→65解放といった節目のたびにレベル上限解放クエストのクリアが必要になる。
90からは3レベルごとになり110以降は2レベルごとに解放クエストが用意されている。
めんどくさくない?
このように”特定のクエストをクリアしなければ解放されない要素”というものがドラクエ10には大量に存在し、レベル上限解放も新たな職業に就くのにも美容院で髪型を変えるのにも装備袋を拡張するのも倉庫に入れられるアイテムの数を増やすのもすべて段階的にクエストが用意されており、それを終えない限りは初期状態のままになってしまう。
特に装備袋とアイテム袋のキャパの少なさは問題で、ステータスアップのためにいろいろな職業を経験し装備を入手したり普通にストーリーを進めているだけですぐに何も持てなくなる。
慌てて倉庫に預けるが、その倉庫も初期状態では50個しか入れられないため一瞬でパンパンである。
泣きながらアイテム所持数解放クエストをこなすはめになるのだ。
時間がかかる要素ばかりのドラクエ10
以上のようにドラクエ10はあらゆる要素でとにかく時間をかけさせようという魂胆が透けて見える仕様である。
ドラクエ10自体は11年前のゲームであり当時はMMOといえばゲーマーのなかでも廃人と呼ばれるコアユーザーのみが好んで遊ぶジャンルだったため、このような仕様でも問題なかったのであろう。
しかしながら現在は1億総カジュアル時代である。
娯楽が多様化し限られた自分の時間を何に使うか、その選択肢が広がってきているなかで昔ながらのとにかく時間をかけさせる形のゲームはゲーマーたちからも敬遠されつつある。
どれだけ短期間で楽しめるか、強くなれるか、古参に追いつけるか、休止していても最新まで追いつきやすいか、そういった部分が重要視されてきているこのご時世にドラクエ10はいまだに10年前で時間が止まってしまっている。
新規や復帰者の定着率が悪いと嘆かれているらしいが、この仕様のままでは新規お断りと言っているようなものである。
昔と違い、コアゲーマーといえどMMOばかりに時間を割いていたいと考えるユーザーは少なくなった。
オフゲーもソシャゲも別のMMOだってやりたい。
ドラクエ10ばかりに時間を費やすわけにはいかないのである。
メインストーリーだけ追いたいと思ってもデイリーやウィークリー、各種解放クエストで膨大な時間を奪われるうえに、それらが随所で挟まってくるせいでメインストーリーに対する没入感も薄れる。
メインストーリーを最新まで終えることができなければ定住などとうてい考えられない。
FF14を引退したので居住地をエオルゼアからアストルティアに移そうと考えていたが、今のままの仕様では移住どころかver.6までのメインストーリーすら終えられる気がしない。
スキルポイントを割り振る形でのキャラ強化はいまさら変更できないにしても、移動はもっと楽にしていいしレベル上限解放やアイテム欄拡張等の機能開放系クエストはすべて撤廃するか、やるとしても一度きりでいい。
カジュアル路線に舵を切ろうとすると古参からの反発は免れないだろうが、新卒の初任給上昇にモチベをなくすベテラン社員のような構図が怖くて改修を行わないままではいつまでたっても状況は変わらない。
FF14もかつては廃人仕様であったがカジュアル化していったように、どこかで見切りをつけないといけないのである。
まとめ
アストルティアは刑務所