メンタル限界人間のChoromeです。
1週間前に干した財布が乾きません。
障害者雇用で働きたいけど面接で何を聞かれるかわからなくて不安、という方はいらっしゃるだろうか。
障害者雇用の面接は一般雇用とは異なる部分も多い。
サンプルが2社と少なくて申し訳ないが、Choromeが実際に面接で聞かれた質問をまとめておきたいと思う。
精神・発達の方は参考にされたし。
障害特性や配慮事項など100%確実に聞かれることについてはググれば1発なので、それ以外の質問を載せておく。
1. 体調管理について
障害者雇用で企業がもっとも重視するのは、"勤怠が安定しそうかどうか" という点である。
雇ったはいいが体調不良による突発的な欠勤や遅刻が続くと、業務に支障をきたすため、体調管理が自力で行えているかは最重要と言える。
毎日決まった時間に寝起きして食事ができているか、体調が悪化しそうなときは休息なり服薬なりで対処できるかを確認されることが多い。
どういったときに具合が悪くなるのか、そうなったときにどんな対策を講じているかを簡潔に説明できるようにしよう。
2. 通院頻度
障害者雇用の場合、ほぼ確実に通院の配慮がある。
どれくらいの頻度で、どこの病院に通っているのかを答えられるようにしておく必要がある。
これができないと企業側としては通院に関してどのような配慮をすればいいのかがわからず、不安を抱いてしまうため不採用の可能性が高まる。
3. 服薬している薬
常用している薬がある人はこの質問に注意したい。
飲んでいる薬について聞かれたとき、薬の名前だけを出して答えてしまうことがあるが、これはNGである。
企業の面接官は医者でも薬剤師でもなければ、障害に関して専門的な知識を持っているわけでもない。
薬の名前だけを伝えても、その薬がなんなのか、どんな症状に対して効果があるのかが不明なままである。
薬の名称ではなく、具体的な効果について答えるとわかりやすい。
ex. 「不安を感じたときに和らげるお薬を飲んでいます」
「眠れないときは睡眠薬を服用するようにしています」
薬剤名を出してもいいが、その際には効果を必ずセットにして話すこと。
4. 通勤手段と時間
どうやって勤務場所まで向かうのか、どの程度時間がかかるのかを聞かれることが多い。
勤務地までのルートを自力で調べて把握できるか、実際に通える範囲かどうかを判断する力の有無を見られている質問だろう。
ここできちんと答えられないと、下調べを行わない=計画性のない人 ととらえられる可能性があるため、事前に調べておこう。
5. 障害者手帳の期限
こちらは事務的な質問である。
障害者手帳の期限を聞かれる場合があるため、面接には必ず手帳を持参しよう。
6. 就労移行支援事業所への通所状況と訓練内容
就労移行に通っている人は、そこでの通所状況(週に何回、何時から何時まで)と実際に取り組んでいる訓練の内容を聞かれる。
安定して勤められるかを判断するため、きちんと休まず通えているか、訓練に取り組めているかを確認される。
7. PCスキルについて
障害者雇用の求人は一般事務および事務補助が多く、最低限のPCスキルは必須である。
上記以外の職種であっても、この時代にまったくPCを使わないということはほぼないだろう。
Word, Excel, PowerPointの基本的な操作が身についているかどうかを質問されるので、自分のPCスキルについてきちんと説明ができるようにしたい。
8. 大学での専攻
大卒の場合は、なぜ大学でその学部を選んだのかという質問をされることがある。
意図は不明だが、きちんと目的意識を持って決断できるかを判断するための材料かもしれない。
学部によって合否が変わることはほぼないと思われるが、理由をきちんと説明できるようにしておいたほうがよい。
なんとなく、などと答えてしまうとおそらく印象が悪くなる。
院卒だとおそらく大学院での研究内容を聞かれるだろう。
9. 前職の志望動機
いま面接を受けている企業の志望動機ではない。
職歴がある場合、前職の志望動機を聞かれることがある。
Choromeの場合は前職がIT系であり、大学での専攻とはかけ離れているため、なぜIT業界を選んだのかという質問を受けた。
どのようなことに興味があるのか、働くことに対して熱意を持てているかを知るために重要な質問である。
こちらも なんとなく とは回答しないように。
10. 資格について
履歴書に書ける資格を持っていると、それについて質問される。
TOEICなどの有名な資格だと、その資格を取るために行った試験対策の内容や取得の経緯などを聞かれる。
マイナーな資格については、どんな資格なのかも併せて答える必要がある。
"会社に指示されたから取りました" と正直に答えても構わないが、それだけだと受け身な印象を与えるので、資格を取るための勉強でどのようなことを学べたかを必ずセットにして答えること。
11. 友達の人数
プライベートに関する質問である。
周囲の人間とコミュニケーションをとり安定した人間関係を築けるかを見ていると思われる。
50人とか100人とか無駄に盛って答える必要はなく、5~6人程度でOK。
12. 他に選考を受けている企業と状況
これは一般雇用でも聞かれる内容。
企業側としては内定を出して蹴られてしまうと、他の応募者を繰り上げ合格にしたり、場合によってはイチから採用活動をやり直すことになるため、志望度の高さを測るために行う質問である。
「うちの会社は第一志望ですか」、「他に内定が出たらそっちに行きますか」といったように、かなりストレートに聞かれることもある。
志望度がそれほど高くないにも関わらず、内定欲しさについ、「御社が第一希望です!」などと言ってしまいがちだが、これに関してはそのときの状況によってどう回答すべきかは変わってくる。
もちろん本当に第一希望ならその通りに言えばいいのだが、そうでない場合、個人的には素直に「他に選考中の企業があり、まだ悩んでいます」と答えたほうがよいのではないかと思う。
悩んでいる、ということで入社するかもしれないし、しないかもしれないという雰囲気を醸せるので、企業の担当者もそれを踏まえて考慮してくれる。
まぁ落ちたときの保障はできないが。
13. 前職の退職理由
こちらも一般雇用と変わらない質問。
職歴のある人はほぼ確実に聞かれると考えよう。
嘘をつく必要はないが、ポイントはネガティブで終わらないことと、他責にならないことである。
「パワハラを受けたため退職しました」、「残業が多かったのでやめました」、「やりたい仕事ができなかったからです」
これらすべてアウトである。
たとえ自分に責任がなかったとしても、他人のせいにするような言いかたをしてしまうと非常に印象が悪くなる。
仕事で何かミスやトラブルがあった場合、すぐ周囲に責任をなすりつけるタイプの人間だと判断されてしまう。
真実ではなかったとしても、自分の側にも問題があったことをアピールする必要がある。
オススメの決まり文句は、"自分にも至らぬ点がありましたが" というフレーズである。
これを枕詞にすることでかなり柔らかい響きになり、与える印象が変わる。
真実かどうかはさておき、まずは自分に非があることを認める。
これは働き始めてからも必要な態度である。
14. 企業の製品について
B to Cの企業である場合、「弊社の製品についてどのようなイメージを持っていますか」、「○○という弊社の製品をご存じですか」 など、その企業の製品に関する質問を受けることがある。
これらは知らなければ回答のしようがなく、わかりません などと言ってしまうと、本当に自社に対して興味を持っているのか疑われてしまうことになるので、事前に調べておき、答えられるようにしておこう。
15. 在宅勤務の経験
在宅勤務が可能な求人に応募すると、過去に在宅で仕事をした経験があるかどうかを聞いてくる。
ある場合は在宅勤務をしてみて、自分が感じたメリットやデメリットを話すことができるとよい。
実際に障害者雇用の面接で聞かれたことをまとめた。
一次面接では志望動機や障害特性、配慮事項など定番の質問が多かった。
二次面接では前職の志望動機や職務内容、企業の製品知識など、より踏み込んだ内容に加えて、一次面接と同じ質問を行い、その回答についてさらに深掘りされることがあった。
障害者雇用の二次面接は形式だけのもので、ほとんど対策をしなくてもいいと書かれているサイトなどもあるが、少なくとも経験上では二次面接のほうが多くのことを聞かれるため、より念入りに準備を行う必要があると感じた。
この記事が就労を希望するすべての人にとって参考になれば幸いである。
まとめ
意外といろいろ聞かれるぞ! 対策は入念に