メンタル限界ADHD人間のなんでもごちゃまぜ日記

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香港が舞台のホラーゲーム 港詭實錄-ParanormalHK- 感想

メンタル限界人間のChoromeです。

薬の副作用で意識を飛ばされそうになりながら書いています。

 

 

 

 

今回もインディーゲーの感想。

先日、港詭實錄-ParanormalHK-(以下、ParanormalHK)をクリアした。

ParanormalHKは香港の都市伝説をテーマにしたホラーゲーム。

心霊番組の撮影で九龍城を訪れた主人公は、撮影中に行方不明になってしまった同僚を探すため、不気味な九龍城を探索することになる。

 

 

よかった点

1. 雰囲気は圧巻

2. グラフィックがいい

3. 怖い

 

1. 雰囲気は圧巻

序盤の九龍城の作りこみは素晴らしく、歩くだけでノスタルジックな香港の雰囲気を感じることができる。

音声もデフォルトで広東語になっており、中国語(普通話)ではないところがより没入感を高めている。

インタラクトできるわけでもない小物や壁の落書きなど、1つ1つのオブジェクトに強いこだわりを感じ、あれは何? これはいったい? と興味を惹かれるのである。

 

2. グラフィックがいい

1320円のインディーゲーとは思えないほどグラフィックがいい。

九龍城の作りこみを活かす美麗なグラフィックのおかげで、不気味ながらも懐かしさを感じさせる香港の風景を見事に再現している。

 

 3. 怖い

作りこまれた雰囲気と美しいグラフィックにより恐怖感はかなり強い。

ギミックを解いて鍵のかかった扉が開いても、うわ~行きたくねぇ~ と思わず口にしてしまうほど、"何かがいそう"という感覚がある。

びっくり系の怖さであり、急に目の前に出てくることが多く、ガチでビビる。

 

 

気になった点

1. 中盤から香港みがなくなっていく

2. 作業感が強い

3. 酔いやすい

4. ユーザビリティが低い

 

1. 中盤から香港みがなくなっていく

本作はストーリーが進むにつれ、九龍城→劇場→マンションとステージが変わっていく。

進行すればするほど風景は現代的になっていき、ラストはどこにでもあるようなただの地下駐車場になってしまう。

九龍城の風景が素晴らしかっただけに、途中から香港みがなくなってしまうことはとてももったいなく感じた。

香港の雰囲気を味わえることをウリにしているゲームなので、最後まで九龍城のような香港らしさが欲しかった。

 

2. 作業感が強い

主人公は戦うことができず、敵に見つからないように隠れながら移動するか走って逃げるかの二択が基本となる。

ステルスパートではアイテムを取りに行ったりブレーカーを上げたりするのにしゃがみながらゆっくり移動しなければならない距離が長いうえ、一度敵に見つかってしまうとステルスパートの最初からやり直しで、入手したアイテムやスイッチを入れた機械などが元通りになってしまう。

これがかなり面倒で、先に進みたいのに何度もやり直しを食らってしまうので心が折れかけた。

特に中盤で仕掛けを解いている最中に敵が襲ってくるため、作業を一時中断してライトを当てて撃退し、再開するとまた敵が来てライトを当て… というところでは、合計8つの仕掛けを解かなければならないが、襲ってくる敵の撃退に失敗すると、どれだけ進んでいても1つめからやり直しになるのはイライラして画面を叩き割りそうになった。

 

単純なわりに何度も同じことを繰り返しやらされるため、作業感が強く飽きやすいと感じた。

戦うことができず逃げたり隠れたりするだけのゲームが苦手な人には向いていないだろう。

 

謎解きは落ちている鍵を探して拾うだけのものもあれば、攻略サイトを見ないと到底解けないようなものもあり、難易度の差が激しいと感じた。

ノーヒントの場合もあり、次に何をすればいいのかがわかりづらく詰まってしまうことも何度かあった。

 

3. 酔いやすい

 グラフィックは綺麗なのだが、画面が必要以上に暗くデフォルトのマウス感度も高いので、3D酔いを起こしやすい。

Choromeの場合はかなり感度を下げてプレイしたが、1時間半程度で頭痛や吐き気などの症状が出た。

酔いやすい人は感度を下げ、画面の輝度をできるだけ上げて遊んだほうがいいと思う。

雰囲気は台無しだが。

 

4. ユーザビリティが低い

おま環かもしれないが、オプションから音量設定をしてもクライアントを再起動するとデフォルトに戻っているため、ゲームを起動するたびに音量を調節しなければならないのが地味に面倒。

さらにゲームの途中でオプションを開くことができず、一度タイトルに戻らなければならない。

オートセーブのみ対応で手動での保存ができないので、音量調節のためタイトルに戻ると場合によってはかなり手前まで戻されてしまう。

このあたりは痒い所に手が届いていないように感じた。

 

 

全体的に雰囲気や恐怖をかき立てる演出は素晴らしいが、ゲームとしては楽しさよりも作業感が勝っていた。

古き良き香港を感じながら探索を行うという本作の醍醐味も序盤の九龍城がピークで、そこからは尻すぼみになっていくため、遊ぶのは序盤のみで十分ではないかというのが正直な感想。

ストーリーについても多くは語られず、最後までクリアしても伏線の回収はない。

スタッフロールのあとに to be continued と表示されるので、続編が出るのかもしれないが、今作のような内容であれば購入は見送ることになると思う。

とはいえ、九龍城の雰囲気は本当に素晴らしいので、序盤だけ遊ぶとしても値段相応の価値はあるのではないだろうか。

 

 

 

まとめ

最初がいちばん楽しい