メンタル限界ADHD人間のなんでもごちゃまぜ日記

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劇場版 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ 感想

メンタル限界人間のChoromeです。

VALORANT勝てなさすぎてやばい。

 

 

 

 

劇場版 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイを公開初日に見てきた。

ネタバレを考慮してTwitterでは喚けないので、ここでクソデカ感情をぶちまけることにする。

原作小説は途中までしか読んでいないため、作品についてはGジェネやバーサスシリーズなどのゲーム以外のほぼ知識ゼロ状態で、勘違いや思い込みがある可能性

 

 

例によって全力でネタバレします。

引き返すなら今のうちだ!

 

 

 

 

感想。

とりあえず言いたい。

 

MS戦が暗くてなんも見えん

 

 

クスィーもペーネロペーも構造が複雑なため、作画がめんどくさくて画面を暗くすることでごまかしたのか?と疑ってしまうほどだった

 

暗すぎてどっちがどっちなのか見分けがつかないし、何をやっているのか全然わからなかった。

ビームライフルやサーベルの色がめちゃくちゃ鮮やかで、真っ暗な背景にはとても映えていたが、逆に言うとそれしか見えず、機体の全貌が不明なままである。

あの~、見えないんですが??????

 

今作は戦闘よりも人間ドラマに重点を置いて制作されているらしく、ハサウェイ、ギギ、ケネスの微妙な三角関係を丁寧に描いている。

しかし丁寧すぎて眠い。寝不足で見てはいけないと思った。

 

あくまでメインはキャラクター同士の関係性や内面の苦悩を描くことであり、戦闘は添え物程度にしたい、という制作側の意図が感じられ、MS戦をあえて見せ場にはしていないのであろう。

 

そのため、人間の目から夜のMS戦を見たらこの程度しか認識できないよ、ということで、あえてクスィーやペネの全貌がわからないようになっているのだろうが、残念ながらChoromeはガンダムに対してそのようなリアリティは求めていない

 

ガンダムといえばMSだし、ド派手な戦闘シーンありきだと思っているし、ドンパチやってナンボである。

ペーネロペーが好きで、動くペネが見たいと思ってMS戦を楽しみにしていたので、その点でいえば、正直かなり期待外れだった。

 

ケネス大佐が「ペーネロペーだ(ドヤァ)」と言って、空からペネが降りてくるシーンがあるのだが、ただの黒い塊にしか見えず機体のディテールがまったくわからない

 

そうじゃない。違う。違うんや。

ちゃんとペネの全貌を見せてくれ。

せっかくのメカニカルデザインが台無しではないか。

なんでそんな黒塗りにした?

ガンダムが見たいんだが?

 

 

おそらく、今作は作品に対して"何を求めるか"によって、大きく評価が分かれるのではないかと感じた。

過去作のような派手な戦闘シーンや多彩なMSを期待しているファンにとっては、ガッカリな仕上がりになっているとしか言いようがない。

そもそもMS戦が少ないうえに、1時間も意味不明なセリフ回しの人間ドラマで引っ張ったあげく、やっとクスィーガンダムのお披露目だと思ったら暗すぎてビーム以外何も見えないというオチである。

逆に、脳死ドンパチや制作陣の自己満オリジナルMSなんぞいらねぇ、キャラの関係性描写をガッツリやれ、という方にとってはかなり刺さる演出になっていると思う。

 

 

 

 

いちばん言いたかったことは書いたので、ここからはテキトーに感じたことをば。

 

 

 

作画

文句なし。

めちゃくちゃ綺麗。

特にヒロインのギギに対する作画班の力の入れようが半端ない。

背景もあまりに美しくて海やグラスに注がれたジュースを凝視してしまった。

 

 

音楽

安定の澤野弘之

外すわけがない。澤野を信じろ。

音響も冒頭15分を自宅で見て比較してみたが、銃声の響きかたなどがまったく違う。

ぜひ劇場で聴いてほしい。

 

 

キャラクター

尺のほとんどをキャラクター描写に割いているおかげで、魅力は十二分に伝わった。

作画の良さも手伝って、すべての登場人物が際立っている。

 

ハサウェイ

主人公かつテロ組織マフティーのリーダー。

弾幕薄いぞ!なーにやってんの!の息子。

ハサウェイはギギのラッキースケベにも冷静に対応しており、大人になったなぁと思わせておきながら、きっちり要所要所でクェスのことを思い出しているというキモさがイカしていた。

一方で、これから殺す人間の顔を見ておきたかった、などという超絶サイコパス発言もあり、過去のトラウマを抱えつつも理想の実現に向かって突っ走る若さと、ギギやケネスに対する妙に大人びた態度の両立が絶妙だった。

 

ギギ

作画班勝利の女神

クェスを彷彿とさせる自由奔放かつ掴みどころのないミステリアスな雰囲気と全身から漂う、そこはかとないエロさ。

それでいてどこか清楚な印象もあり下品には映らない。

バランスがよすぎる。愛人設定大勝利。

テロリストにも物怖じしないので頭のネジがぶっとんでいらっしゃるキャラなのかと思いきや、宿泊しているホテルがマフティーの襲撃を受けた際には、泣きながら助けを求めるという、ごく普通の少女のような反応も見せ、いい意味で一貫性のない情緒にこちらの頭のネジが逆に飛んでいきそうである。

同性からみてもこれだけ感情を揺さぶられるので、男性諸君におかれましては、いろいろ制御不能になりそう。

 

ケネス

宇宙世紀シリーズ恒例、自身の立場に翻弄される、THE ガンダムの大人。

クェスのトラウマPTSDなうなサイコパスハサウェイと、つよつよ愛人設定の美少女ギギに挟まれると割とまともに見える。

ON/OFFの切り替えがきっちりしている社会人。

さぞかしコンプラ意識もしっかりしていると思いきや、ハサウェイの目の前で、彼を挑発するためとはいえギギに枕営業を持ちかけるという倫理観のヤバさも持ち合わせ、このご時世においてはセクハラ一発アウトの危うさもある。

この作品全体を通していえるのだが、無差別テロや愛人設定など昨今の情勢に対していろいろギリギリなラインを攻めていて、制作陣のメンタルの強さを感じる。

 

レーン・エイム

ペーネロペーパイロット。

例によって中の人が変わっているが、高い演技力のおかげで絶妙なイキリっぷりが好印象。

ケネス大佐の前では「はっ!」以外の言葉を発さないため、忠実な子犬系青年かと思いきや、ハサウェイの挑発に乗って人質を解放してしまうという激烈イキリムーブからの、クスィーによるミサイルで撃墜されあっさり海にドボンという、ダサい役回りながらもわりかし強めな印象を植えつけてくれるライバル役。

いくらテストでは優秀だったとはいえ、なぜ地球連邦軍が彼にペーネロペーを与えたのか正直なところ謎だが、レーン自身はペーネロペーのことを"ペネロペ"と呼んでおり、機体への愛を感じられる表現がGOODすぎてGOOD。

途中、出撃待機をしているシーンでパイロットスーツ姿での唐突なセクシーポーズを決めてくれており、目の保養効果が凄まじい。

 

 

 

公開から1日たったが、いろいろな気持ちが交錯して情緒不安定なまま書きなぐった。

今作は良くも悪くも今までのガンダムとは明確に一線を画した作品であると思う。

MS戦を脇に置いて、人間ドラマを重視するというのは新たな試みであり、ガンダムという作品のありかたを変えていこうという意思が感じられた。

 

 

 

 

まとめ

・MS戦暗すぎる

・前半眠い

・推し(レーン)は尊かった