メンタル限界ADHD人間のなんでもごちゃまぜ日記

メンタル限界ADHD人間によるどうでもいいブログ

コンサータ使用所感

こんにちは。

メンタル限界人間です。

 

ADHDの診断を受けた方なら誰でも聞いたことはあるであろうコンサータ

ADHDの治療薬として認可されているが、実際のところどうなの? という方々に向けて2年間服薬してみた感想を綴る。

 

今回はわりとガチで書いているので、お忙しい方は最後のまとめまで一気にスクロール!

 

※あくまで個人の感想です。体質や特性によって異なります。

 

飲んでみた。

 

めちゃめちゃ目が覚める。

 

覚醒する感じがやばい。

意識がハッキリする。

ADHDは脳の覚醒度が低いといわれているが、普段がどれだけボーっとしているのかわかる。

 

Choromeは毎日決まって14時~16時頃にじっと座って退屈な作業をしていると、とてつもない睡魔に襲われ抵抗する間もなく寝落ちするという特性がある。

小学生の頃にはなかったが中学生から出現し始め、今日に至るまで改善は見られない。

働いていたときはとにかくこの睡魔に悩まされ、ボールペンの先で手を突き刺したり、非常階段で踏み台昇降をしたり、トイレで隠れて寝たりなど、とにかく 眠い という状態が続いた。

 

だがコンサータを飲めばアラ不思議、まったく眠気を感じないのである。

退屈な作業をしていようが、じっと座ってテレビを見ていようが、本を読んでいようが、前日3時間睡眠だろうが、絶対に寝落ちしない。

これは画期的であった。

あれほど悩まされた強烈な睡魔が襲ってこず、1日中意識を保っていられるのだ。

あたりまえだが、社会人になって勤務中に寝るなど許されない。

そういった状況の中でコンサータの効果は非常にありがたかった。

 

 

Q. 集中力上がりますか?

 

A. 上がりません

 

これは個人差が大きいとは思うが、Choromeの場合はコンサータによって集中力が向上し先延ばし癖が改善される、などということはなかった。

眠気がなくなることでタスクに集中しやすくなるということはあったかもしれないが、服薬前と比べてパフォーマンスが劇的に向上したとは感じなかった。

先延ばし癖は相変わらずひどく、期限ギリギリにならなければ手をつけられないことに変わりはなかった。

 

 

ここからはデメリットである。

 

コンサータ最大の短所は、その強力な覚醒効果と引き換えに重い副作用が出がちであることだ。

これも個人差があるものの、何かしらの副作用が出ることは多い。

Choromeは身体が小さいこともあり、最低容量でも効きすぎている感覚があった。

 

まず、薬が効いているあいだは一切食事ができない。

空腹を感じず、何かを食べようと思っても喉を通らない。

コンビニのおにぎり1つでさえも食べられないのである。

これは経験したことのある人にしかわからない感覚だろうが、本当に腹が減らないのである。

食物に対する欲求がゼロになり、食事は1日1食、薬が切れてからの夕食しかとることができなくなる。

コンサータを服用し始めた当初の体重は43kgだったが、過度の食欲減退により体重は38kg、体脂肪率は17%まで落ちた。

 

次点でひどかったのは肩こりと、そこからくる緊張型頭痛である。

発達障害者はもともと筋緊張が強い傾向にあるそうだが、コンサータはその緊張をさらに強めてしまう。

全身の筋肉が凝り固まり、特に肩と首のこりからくる夕方の激しい緊張型頭痛には悩まされた。

 

そして3つ目は不眠である。

もともと10時間の睡眠を必要とするロングスリーパーだが、コンサータを服用すると薬が切れた後でもなぜか眠れない。

効果が切れてから4時間はたたないと寝つけなかったし、時には朝方まで眠れないこともあった。

もっとも、睡眠時間が短くなること自体は次の日またコンサータを飲めば覚醒して眠気が吹き飛ぶので実質的に支障はあまりなかった。

 

 

ここまで読めばおわかりかと思うが、Choromeにとってコンサータは一種の覚醒剤のようなものである。

絶大な覚醒効果と重い副作用を併せ持つ、諸刃の剣である。

職場で眠らないという、社会人として最低限の掟を守れる代わりに体重や健康などもろもろを失う結果となった。

 

2020年7月、ついにコンサータの服用をやめた。

職場で完全に干され、仕事もなくリモートワークで1日中自宅にいる状態ではコンサータを飲むメリットがほぼないと判断したからである。

その3ヶ月後、退職し現在に至るまで1度も服用していない。

体重は戻り、頭痛や不眠に悩まされることもなくなった。

 

これを見ると危険な薬のように感じるかもしれないが、1つ確実に言えるのはひどい眠気に悩まされていたChoromeにとって、コンサータがなければ前の職場で2年半も留まれなかったであろうということである。

それほどにコンサータの覚醒作用には助けられた。

 

 

服用しようかどうか悩んでいる方には、メリットとデメリットをよく考慮したうえでよりよい選択をしてほしい。

 

 

まとめ

コンサータのメリット

・眠気が吹き飛ぶ

コンサータのデメリット

・食欲不振

・頭痛

・不眠